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2番目に飼った猫は『すけさん』て言う名前で、ある雨の夜に庭で泣いていたらしい。それも家族で一番最初に猫の鳴き声に気づいたのがおじいちゃんなんだって。
「庭の方で子猫の鳴き声が聞こえないか?」
って言ったんだけど、おばあちゃんも他の家族も聞こえなかったみたい。
「猫の鳴き声なんて聞こえませんよ。おじいちゃんの空耳じゃないですか?」
おばあちゃんはそう言ったんだけど、夏海ちゃん(夏海ちゃんはお父さんのきょうだいの一番下の妹だよ)が、見に行ったら、本当に痩せこけた子猫がずぶぬれになっていたんだって。夏海ちゃんが
「可哀想だから飼ってあげようよ」
って一生懸命お願いして、しぶしぶおじいちゃんは飼うことを許してくれたそうだよ。
もう一匹の猫は『かくさん』っていう名前で、お父さんの下の下の冬馬叔父さんが公団に当たって引っ越すことになったんだけど、公団では猫が飼えないので引き取ったんだけど、名前を変えちゃったんだって。
『叔父さん達が飼っていた時は『ジョニー』って呼んでいたんだけど、『かくさん』って言う名前にね。おじいちゃんが付けた名前はみんな変な名前ばかりでしょ。
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