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メルは飛び上がる事でそれを回避したが、ラルフの竜巻が起きそうな剣風に上空へと飛ばされる。
「今度は受け流し不可能だ。【#螺旋龍__ラセンリュウ__#】」
ラルフは手首を捻り、大剣を横に回転させ、まるでドリルの様に上空のメルに突き付けた。
だがそれもメルは神業の如くその回転に合わせ、レイピアを差し込み真横へと起動をずらして見せた。
これにはギャラリーよりもラルフ自身が一番驚いただろう。そんな事はまず不可能なのだから。
その動揺するラルフの隙を逃す程メルは甘くない。
そのまま素早く踏み込み、ラルフの首元にレイピアの切っ先を向けた。
「チェックメイト。」
「む。‥完敗だ。」
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