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「はやってたんですよ。そうゆうことが」
由紀乃を遮るようにマサが口を開いたので二人はポカンと口を開けた。
「モデルのスカウトマンだと名乗って、親に話してきてって言った後にいなくなっちゃうんです」
亜紀が由紀乃を見ると眉をひそめて頷いていた
「えー何それ。つまんない嘘!!じゃあ私も騙されたのかな?」
「そうかもしれないですね」
「でも私は親に話して来てなんて言われなかったですよ?むしろ誰にも内緒でって」
「そうですか…。まぁもしかしたら本当に急ぎでモデルさんを探してたかもしれないですけどね」
どうなんだろうとブツブツ呟いた後で亜紀はデートがあるからと支払いを済ませて帰って行った。
「ありがとう、マサさん。私大学生の女の子にとんでもないこと言うところだったわ」
「いえ。僕も思いつきだったんで不自然に思われてなければいいんですけど」
「殺人犯に連れて行かれそうになってたなんて聞いたらトラウマになっちゃうもんね」
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