あなたへの思い

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振り返ると修二が走ってくる姿がみえた。 智花は立ち止まり修二をみていた。 「どうしたの?こんなところで」 「俺はこの近くで飲んでたんだ。智ちゃんこそどうしたの?」 智花の家は新宿から歩いて10分程の場所にある。パーティーコンパニオンの仕事上家から直接パーティー会場まで行くことも多い。そのため新宿からほど近い場所に部屋を借りたのだ。 智花は修二の顔をみた瞬間何かがプツンと切れたのか修二の胸に飛び込んでいた。 「智ちゃん。どうした?大丈夫?」 「ごめんなさい。しばらくこのままでいさせて」
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