あなたへの思い

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わたし何してんだろう?! あのまま修二と一緒にいたらどうなっていたか分からない。 自分が怖くなった。 わたしには祐介がいるのに………何してんだろう? 偶然とはいえ修二に会ってしまった。そして修二の胸に飛び込んだ自分がいた。それに修二もわたしと同じ思いだった。 嬉しさが込み上げてくる。 祐介には悪いが修二への気持ちが止められない。 この場を取り繕う間もなくわたしは家に着いていた。 「あ、祐介。ただいま……」 「どこいってたんだよ。心配してたんだぞ」 祐介はあたふたしていた。外まで見に行ったが智花をみつけることが出来なかったという。 「智花に迷惑かけてるってわかってんのに……本当ごめん」 「あ!!わたしも言いすぎちやった。ごめんね」 祐介の顔をまともにみれない智花はバスルームへと入っていった。 「なんか寒くなっちゃった。お風呂入ってくるね」 そうやって誤魔化すのが精一杯だった。
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