あなたへの思い

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コースメニューを食べ終わる頃には智花の緊張もほぐれていた。アルコールが入ったせいかもしれない。 店を出るとほんのり風が吹いている。 上着を着てない体には少しこたえた。 すると修二が着ていたジャケットを智花の体にそっと羽織らせている。 「智ちゃん。明日も会えないかなぁ?」 智花は黙っている。逢いたい………でも………すぐに返事が出来ないでいる。 「やっぱダメかぁ」 ダメじゃぁない。ダメなわけがない。 もういい。わたし修二が好き。 「いいよ。わたしも逢いたい」
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