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智花の修二に対する気持ちが強くなる一方で祐介との結婚生活は破綻しはじめていた。
祐介は優しくて仕事も真面目な理想的な夫にみえたが智花の知らない所で借金が膨らんでいた。
タバコも酒もやらないが智花の知らない部分が結婚してから分かったのだ。
競馬。パチンコとギャンブルというものすべてやっていたのだ。
独身時代の借金がいまだ残っていた。
「祐介。どうして借金があること言ってくれなかったの?」
すると祐介は言ったら結婚してくれないと思ったからと悪びれずいい放った。
「何それ?一番大事なことでしょ?信じられない」
祐介は人ごとのように聞いている。ごめんと言いながらも携帯をいじったままだ。心から謝っている様子はない。
口先だけの謝りの言葉としかみえなかった。
祐介の態度が許せなくなっていく。
そうなってくると辛い場から逃げたくなるのが人間だ。
修二に会いたい。
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