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信号を渡りきった所に古びたビルがみえた。地下の階段を下りると修二のいう店があった。イタリアンの店にしては珍しい作りだ。長いカウンターしかない。
修二はワインを頼むとメニューブックを智花に差し出していた。
智花はメニューをみるも緊張でもじもじしている。
「智ちゃん。決まった?」
「え~みんな美味しそうでどれがいいか迷ってる」
すると修二はもう一つのメニューにあるコースメニューを指差し智花の返事を待った。
智花は頷くと修二は注文をはじめた。
その間も智花は下を向いたままでいる。
「智ちゃん。どうした?」
「えへへへ。なんか緊張しちゃって……」
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