ロボアニメ(仮)・1

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夜。 アパートの4階の一室で、寝る前にベッドの上でスマホをいじっている一人の少年の姿。 少年の名は「仁来 ニムス(ニライ ニムス)」、17歳。このアパートで一人暮らしをしている学生だ。 スマホの画面には、ピンポイントで検索しなければ表示される事の無い無名のサイト、『ムーの大予言』のホームページが映し出されている。 新しく投稿された記事を開くニムス。 いつもは怪しげな、”陰謀論”めいた事を長々と書いてある記事が投稿されるのだが、今回は違っていた。 ただ一言だけ。 ーコノヨノオワリ ガ オトズレルー 動きを止めるニムス。じっとスマホの画面を凝視して、何事かを考えて。 大分時間が経った後、そっと「イイネ!」を押してから、ネットを終了させた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 数時間後の深夜、丑三つ時。 ベッドの上で眠るニムス。 一人暮らしで、ニムスしか居ないはずのアパートの一室に、もう一つ、人影が立っていた。 その人影が、どうやってこの部屋に入ったのかは分からない。 音も無く、ニムスの枕元に歩み寄る人影。 窓から差し込む月明かりに照らし出されたのは、一人の少女の姿だった。 眠るニムス胸に手を当てると、そのまま寝顔を見つめる少女。 そして、そっと身体を屈めてニムスに顔を近づけると、耳元で小さく囁いた。 「ただいま、ニムス」 月明かりのこぼれる窓から、サァッと風が優しく吹いて、カーテンを揺らした。 風がやんだ後、その一室に、少女の姿は無かった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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