ロボアニメ(仮)・1

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ー夢の中ー 「ただいま、ニムス」 ふっと誰かに呼ばれた気がして、顔を上げるニムス。 気が付くとそこは、何かの乗り物の、操縦席の様だった。 「!?」 ニムスが乗る乗り物ーーそれは人型のロボットだった。 身長はだいたい建物1.5階分位の高さ。 手足は短く寸胴で、ズングリムックリとしたフォルム。 人型のロボットながらロボットの顔は無く、胴体の位置に操縦席があり、そこから見えるパイロット自身が、ロボットの顔の役割をするデザインとなっている。 (※作者が公開している、『ミコトクロス』という漫画に登場するロボットみたいなデザイン、と説明出来たらどんなに楽だろうか…!ちくしょー、『ミコトクロス』って言いてぇー!by作者) 何故今、自分はロボットに乗っているのか分からない。 そもそも、人が実際に乗って操縦できる様な人型ロボットなんて、ゲームやアニメの中だけの存在だと思っていた。 現代の日本に実在しているなんて。 ニムスは一瞬考えて、 (あぁそうか、あんな”化け物”が存在しているなら、人型ロボット位あっても不思議はないよな。そしてーーあの”化け物”と戦う為に、僕は、自分で乗り込んだんだっけ) そう納得して、操縦席から外を見る。 ニムスの乗る人型ロボットが立っている場所は、10階建てのビルの屋上で。 そのビルの下に、”化け物”が立っていた。 ”化け物”は、一言で言うと”真っ黒な巨人”ーー もう少し詳しく言うと、人の形をした、6階建ての建物位の身長がある、真っ黒なモヤ(靄)で出来た”何か”である。 本当に、”黒いモヤの巨人”と言う以外には説明のしようがない正体不明の存在で、その周囲には、街が破壊された痕跡があった。 あちこちで建物から火の手が上がり、”巨人”の足元には、倒壊した建物や、ひっくり返ったパトカー、撃墜された戦闘機の残骸などが散らばっている。 ーコノヨノオワリ ガ オトズレルー ふと、スマホで見た『ムーの大予言』のサイトの記事が頭をよぎって。 ニムスは、ロボットの操縦桿を握りしめた。
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