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第1話脚本 「欠落と罠」
※この作品はイベントに出品予定の作品で、脚本形式をとっております。
※口の動きのない心の中での呟きを『』で、実際に発話するものを「」で表現します。
<加藤 優作の起床から出勤までのシーン>
・真っ白よりやや朝日の暗さとオレンジ色が混ざった塗りつぶし画面から徐々にフェードインする。
・加藤 優作はデスクで昼寝をするようにすやすやと寝ている。口ゆるめの「う」の字になっている。
・顔のアップから加藤優作にターゲット。
・顔は少し髭の青さが確認できる。
・少し長めのゆっくりな4呼吸ぐらいの寝息を描写してからスーと息を吐くタイミングで声、
加藤 優作「ん」
・眼球が左右に動く。
・動いて1秒程で加藤 優作視点の少し魚眼風の景色が左右に動く。
加藤 優作『―朝だ…、いつの間にか俺は寝ていたのか…。』
・加藤 優作の目を薄く開いたままで、デスクトップパソコンのある朝日の差し込む窓の前にあるワークデスクに突っ伏している状況を加藤と正対する位置より左斜め上から、つまり加藤が右斜め下に見える角度から描く。周りには食べ散らかしたりしたものが映っている。
・視点は変わらず加藤が伸びをして、ふぅ、とため息をつく。
・連続した流れで横に置いてあるデスクトップ・パソコンのUSBポートからパスワード設定が可能なダイヤル付きのUSBメモリを引き抜く。
・USBメモリは引き抜くまで淵がゆっくり光ったり消えたりを繰り返していた。
・メモリを引き抜くとそれを見つめながら、
加藤 優作「仕事…、行かないとな」※呟く感じ
・呟くと一呼吸おいてタンクトップを脱ぎ捨てクローゼットに向かう。
・かけてあるワイシャツに袖を通し、ネクタイを締める。
・この間徐々に表情が眠たげなものからしゃっきりとしてくる。
・腕時計を着けて時間を見るしぐさをする。するとすこし眉間にしわを寄せる。
・ため息をつく。目は閉じる感じで。
・早足で洗面所に向かい、鏡を見ながらネクタイを締めてポケットからダイヤモンドカットされた宝石のついたネクタイピンを着ける。
・玄関でいくつか散乱している靴の中で靴を履き、立ち上がると、
加藤 優作「…いってきます」
・セリフの後ゆっくりとドアを開ける。光に包まれつつあって少しあと、よくある空気が一気に流入してくる描画。
<次のページに続く>
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