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藤代は耳をタンタンと叩きながらいう。
「………やっぱりいい」
藤代の平静さに僕は何か得体の知れない恐しさを感じた。
「別に遠慮しなくたっていいんだよ?
ただ単に君の先生のように正論を軽々しく口にするような人間は、本当は自分もそんなこと微塵も思っていないか、逆に思い込みが強過ぎて周囲に嫌われるっていうだけの話なのに」
僕は耳を疑った。
そして僕はここに来て度々感じた自分自身が完全否定されるような凄まじい衝撃をまたも受けることになった。
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