◇7◇ 傾くシーソー

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    混乱しながらもつい目を閉じた。  なぜか素直に目を閉じて口付けを受け入れてしまった。腰を支え頬にそっと手で頬に触れて優しく長いキスを与えられた。 「(いけない・・・)」  頭と心がけたたましい警告音を鳴り響かせていた。 「好き。」  唇を放すや否や甘い囁きが自分に口付けをしていた所から漏れた。 「燵夜、くん・・・・・・」 「はい。」 「き、気の迷いよ。」  自分に言い訊かせるセリフだった。 「え、なんで?」 「私の話しを訊いてたでしょ?それに半月も一緒に暮らしちゃったし燵夜くんは、優しい子だから私に同情してくれてるのよ。  それは、恋愛感情じゃなくって優しさよ。」  完全なる自分への言い訳だった。 「なにそれ!絶対そんなことないから!!」 「お、落ち着いて。」  青年が声を荒げるのを初めて見た。   
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