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「そう。どうするの?」
「絵画を専門に研究している教授が誘ってくれたので訪ねて見ます。経済学部に居ても声を掛けてくれるのは、嬉しいです。」
「そう。
(ふふ、楽しそう。)」
「なに?」
「いいえ。楽しんできて。学生時代しか出来ないことって沢山あるわ。私は、上しか目指してなかったから燵夜くんは楽しんでほしいわ。
それに今度絵を見てみたいわ。」
「・・・今度、ね。」
「ええ、楽しみにしてるわ。」
珍しく照れている彼が可愛らしかった。
》 》
夢なんてものに興味などなかったし見てもいる場合でもなかった。
そんな中で生きてきた私にとって彼の抱く夢に私は、新たな輝きを見つけてしまった。
《 《
「ねぇ、あなた絵画を大学時代に専攻していたって言ってたわよね?」
仕事復帰を果たし昼休みに後輩に声を掛けた。
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