◆8◆ 2人の夢

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    》 》  日常は、どんなモノであっても安心する。たとえ一般からかけ離れた〝日常〟だったとしても。  彼の夢に私も乗りかかったのは、追って見たかったからだ。とても・・・倖せな日々だった。  《 《  絵画コンクールを調べてもらい自分で問い合わせもして調べ尽くした結果、春のコンクールが1番間近で大きいものだと判った。 「燵夜くん。」 「なに?なんだか楽しそうだね。」 「ええ。絵画コンクールのことを調べてみたの。」  家に帰り食事を作る彼の背中に声を掛ける。 「え・・・・・・?」 「沢山あって困ったんだけれどね。春のコンクールが1番間近で大きいものだって判ったの。」 「よく、調べたね。」 「ええ。なんだか余計なことをしたかしら?」 「いや、そうじゃなくって・・・」 「だったら。コンクールに出す気はある?」   
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