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〝子どもに感心がない〟というのが嫌と言うほどに理解できた。
「君には、ガッカリだな。〝夢〟なんてものに振り回されなかったからいまの地位を君は、手に入れたのだろう?そんな君が夢を語るのかい?」
「っ、コンクールが終わるまでは・・・そっとしておいて頂けますか?」
痛いところを突かれてしまった。
「コンクールが終わったらうちに返してくれるんだね?」
「考慮致します。」
「いい答えだ。」
「っ・・・」
急に笑顔を向けられ隣に座れてしまい身構える。
「息子さえ帰るようにしてくれたら君とのことは、妨害しないからね。」
「判りました。」
今朝の倖せな微睡みなどどこかへ行ってしまった。
「じゃあ、頼むよ。」
「はい・・・」
返事をするがのどがつかえる。
「では、帰るよ。」
「お送りします。」
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