◆8◆ 2人の夢

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    話しを逸らせたところで2人で席に戻る。  》 》  障害のない人生などない。しかしどこかに乗り越えられない障害がある。  そして私たちを試す。  私は、彼の障害に屈した訳じゃない。でも〝障害〟が先に行くのを止めたのだ。  《 《 「・・・さん、・・・いさん、月依さん?」 「え?」  ようやく声を掛けられていたことに気が付いた。 「大丈夫?」 「ええ。」 「どうしたの。帰ってからなんかおかしいよ?」 「大丈夫。ありがとう。」  答えながら無意識だったが距離を取ろうと立ち上がる。 「月依さんっ!!」  ふらついた身体を抱き留める。 「大丈夫?」 「う、うん・・・ありがとう。」 「月依さん。顔色も悪いし具合が悪いの?」 「少し・・・横になっていい?」 「いいよ。」 「え、ちょっ!」   
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