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話しを逸らせたところで2人で席に戻る。
》 》
障害のない人生などない。しかしどこかに乗り越えられない障害がある。
そして私たちを試す。
私は、彼の障害に屈した訳じゃない。でも〝障害〟が先に行くのを止めたのだ。
《 《
「・・・さん、・・・いさん、月依さん?」
「え?」
ようやく声を掛けられていたことに気が付いた。
「大丈夫?」
「ええ。」
「どうしたの。帰ってからなんかおかしいよ?」
「大丈夫。ありがとう。」
答えながら無意識だったが距離を取ろうと立ち上がる。
「月依さんっ!!」
ふらついた身体を抱き留める。
「大丈夫?」
「う、うん・・・ありがとう。」
「月依さん。顔色も悪いし具合が悪いの?」
「少し・・・横になっていい?」
「いいよ。」
「え、ちょっ!」
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