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「ありがとう、月依さん!
(やったー同棲・・・)」
彼女の義務感は、判っていたので罪悪感を感じながらの喜びであった。
「マスターに報告しておかないと・・・」
「待って。」
スマホをいじりだした手を掴んで止める。
「どうしたの?自分で電話する?」
「いいえ。そうじゃなくって・・・マスターとは、どんな関係なの?」
真剣であった。
「あぁ、話してなかったわね。あの人は、伯父さん。母方の伯父よ。」
「伯、父さん・・・?」
思い掛けない答えが返って来たので驚いた。
「〝伯父さん〟って呼ばないの?」
「ふふ。〝マスター〟なのよ。」
笑って答えた。
「伯父、さん・・・」
「そうよ。お節介で面倒見のいい、本当にお世話になってばかりだわ。」
「関係を隠してるの?」
「そんなところね。」
「なんで?」
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