バレエとダンス

1/1
前へ
/39ページ
次へ

バレエとダンス

小学生の頃、歌手の後ろできれいな衣装を着て踊っている人になりたかった。 少女漫画のバレエに憧れ、主人公のまねをしてあそんだ。 高校一年のある日、友人の妹さんがバレエを習っていると聞き、私も習いたいと紹介してもらった。 一年半くらいの短い間だったけど、憧れのバレエに触れることができて夢のようだった。 体が伸びる気持ちのよさ、固い筋肉をほぐす痛気持(いたきも)ちいい感じ。 あのまま続けていれば、充実感に満たされた日々を送れただろうか。 社会人になってかなりたった頃、知り合いの紹介で社交ダンスのサークルに入った。 バレエからすれば社交ダンスは動く範囲は小さいけれど、とてもパワフル。あっという間に社交ダンスにはまっていきました。 音楽と絡まって動く恍惚感は実際に踊ってみたことがなければわかりません。 もう、お酒によってフワフワになるよりも気持ちの良いもので、運が良ければ感じることができる。 私にとっては、そんな貴重なものでした。 腰痛持ちの今となっては、あのダンスと音楽の絡まった時の恍惚感を思い出して、妄想することしかできません。 ああ残念…
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加