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不思議なちから
私の父には不思議なちからがありました。
私が小学生の頃のある休日。
外遊びから家に帰ってくると、
父が私に珍しく、
「チョコレート食べるか?」
と言って、
紙袋一杯のお菓子を私に見せました。
「ありがとー。」
と当たり前のようにお菓子をもらって食べていましたが、
うちはそんなにたくさんのお菓子をまとめ買いするような家ではありませんでした。
ちょっと不思議に思い始め、
「こんなにたくさんのお菓子どうしたの?」
と、父に訪ねると、
「なんだか急にパチンコにいきたくなって、行ったらものすごくもうかった。」
と答えました。
そういうことが、2~3年おきに一度くらいにありました。
子供の私にとっては、その紙袋一杯のお菓子はとても魅力的なものでした。
父が仕事先で、なにかお土産をもらって帰るのは日常茶飯事だった時期があります。
焼き芋、まつたけ、たけのこ、カニ、駄菓子。
覚えているだけでもこれだけあります。
いつもちょうどいいタイミングの時に、取引先に寄っていたようです。
まるで呼ばれるように…。
それでも、
宝くじだけはおお外れで、
一度も当たったと聞いたことがありませんでした。
まあ、ふつうのにんげんなので、秀でたところもあれば反対にそうでないところもあり、全部
まとめればチャラになるのでしょうね。
実は私にも不思議な力?があるようなんです。
買い物や旅行に出掛けた時に、
人混みが苦手な私は、わざと閑散としたお店を選んで入るのですが、
買いたいものを選んでいるうちに店内が込み合ってくるのです。
そして、買いたいものも買えず店を出るということがよくあります。
うちの主人もそういう力?があるようで、外食に家族ででかけ、すいている店に入ると、必ずと言って込み合ってきます。
そういうことはあるのですが、特別に運がいいとか、とても裕福とか、そういうことはありません。
面白いですね。
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