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いつもの天井。いつもの窓。いつもの目覚まし時計の音。いつも訪れる朝。 いつもと違うことがあるとすれば、それは――― まただ。 頭を振ってみるもやはり拭えない霞がかった視界。 窓からはこの季節にしては温かな陽光が差し込み、二度寝もせずにスッキリと起きることができた。 ―――なのに寝覚めがよくない。ボンヤリしている。 昨夜見た悪夢のせいかもしれない、と考えてみたが、二度瞬きをする間にそれは打ち消された。 そうか、と半身を起こして脇のテーブルに置いてあったそれを手に取り、思い出す。 「なんで夢じゃないんだよ……」 つぶやきは冷気と共に落ちていく。 テオドールの一日は大体このように始まる。
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