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…あくまで俺の予想だけど、最近春也は冬子の事をよく話す。
妹っぽいところもあるからかもしれないけど、可愛いんだろう。その気持ちはわかる。
「冬子~、高校に行ったら知らない人だらけだなぁ!」
「ひえぇぇ!」
「ちょっと春也!冬子またビビっちゃうじゃん!」
冬子をからかう春也を秋那が怒る。
俺たちはちっちゃい頃からこんな感じで過ごしてきた。
だからこそこの空間が最高に心地よかった。
「なっつは、制服デカイね~~」
秋那が不意にそう言った。
視線は完全に俺の足に。
「はいはい、チビで悪かったなぁ」
ムスっとしてそう答えた。
その答えに秋那はニヤッとしながら
「身長分けてやろうか?」
なんて言い出した。
ムカついたけど、内心羨ましくて俺は1人で歩き出した。
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