じいじの お風呂

3/3
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「じいじ、もう会えないけど……いなくなったりしないよね。ずっと……僕を、見ていてくれるよね」 僕は聞いた。体中で感じる温もりに。 すると…… 「当たり前じゃ。わしは、ずっと正人のことを見とるぞ。正人が大人になってからもずっと……」 「じいじ……」 グッと目をつぶる僕のほっぺに、熱いものが流れた。 「じいじ、大好きだよ……」 もう会えなくなっても、ずっと一緒。 ずっと、見ててくれている。 これからもずっと、じいじの お風呂はとっても温かくて……とっても幸せなんだ。 大人になってもずっと忘れられない温もりが、そこにあった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!