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「うん。だって、温かくて幸せな気持ちになって。僕、じいじといる時も温かくて幸せな気持ちになるんだもん」
すると、じいじは頭をあわだらけにしながら、顔をしわくちゃにして笑った。
「そうかい。じゃあ、じいじにとっては、お風呂は正人みたいじゃよ」
「え、僕みたい?」
「ああ。じゃって、正人とおると、わしも温かくて幸せな気持ちになるんじゃから」
じいじのその言葉に、僕はさらにうれしくなった。
「うん! じいじ、だぁい好き!」
「わしも、正人が大好きじゃ」
大好きなじいじ。
ずっと、僕が大人になっても一緒にいてくれる。
僕はそう、思っていた。
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