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そして【権田補佐】。
もうこれは乃ノ太郎の感覚からいって年の差が富士山山頂から琵琶湖の湖底くらいの差である。
おそらくは父親より年上だろう。
とても攻略対象には思えない。
対象だとしたらこれは枯れ専対応ゲームだったとということになる。
そう思うとプレイヤーの趣味嗜好に全力で合わせていかなければならない【主人公】というのはなかなか酷なポジションだ。
なかなかに無理めである。
『でも後のキャラは交流がないから全部背景のモブの群れにしか見えなかったんだよな…最初のキャラってもっと難易度低いのから来るもんだと思ってたんだけど…』
普通は同期とか同じ係の先輩みたいなのじゃないのだろうか。
『ってことはきっと今日もう少し若めのキャラが出てくるってことだよね。ああ、でも同年代苦手なんだよなあ……がんばろ』
いや、仕事頑張れよ。というツッコミを車両に置き忘れ、乃ノ太郎は最寄駅へ到着したのであった。
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