天使の声が聞こえる

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
「みゃうみゃう」と天使の声が聞こえる。そう子猫が生まれた。  生まれたばかりの子猫は一生懸命、母親のお乳を探している。今、一生懸命生きようとしているのだ。  人間は、よほどのことがない限り、これを決して邪魔してはならない。それは母親が育児放棄する可能性があるからだ。しかし、不測の事態で、子供を産んだ親猫がなくなってしまう場合がある。その場合、人間は親として責任をもって、その子を育てなければならない。  残酷なことだが、生まれたての子猫を人間の手で育てるとなると、大人になるまで生きている可能性は限りなく低い。私はまだ赤ちゃんの子供を育てた経験はないが、もしもそうなってしまった場合、私は親としてその子を育てる義務がある。    さて、猫に限らず赤ちゃんはみんな可愛い。それはなぜか?  答えは一つ『母親から愛されるため』である。母親は常に付きっきりで赤ちゃんの世話をする。なので、赤ちゃんは可愛いく生まれてくるのではないか。  私はこれまで、10匹以上の猫の赤ちゃんを見てきたが、不細工な赤ちゃんは一匹もいなかった。みんな可愛くて、母親に甘えん坊で、母親がちょっとトイレで用を足して返ってくると「みゃうみゃう」と大きな声で、お母さんが居なくて寂しかったと訴える。    これは人間でもおなじではないだろうか?  人間の子供も親なしでは絶対に育たないし、親がいなければその子の今後の人生に大きく関わってくる。 ―命を簡単に見捨ててはいけない―  猫は出産まで約60日掛かる。飼い猫であれば人間側がケアしなければならない。例えば、餌を普段食べている餌から妊娠用の餌にしてみたり、猫が出産するために必要な場所を確保して、毛布などを用意してあげたり。中には出産の際、人間の手伝いが必要な場合も出てくる。その場合、木綿布や木綿糸、清潔なはさみなどを用意しなければならない。 出産は、母猫に任せていいのだが、何かあったときは動物病院に連れていくことを強くすすめる。  子猫はすごく可愛い。だが、飼い猫でこれ以上頭数を増やしたくない場合、避妊や去勢をする必要がある。  それには飼い主の覚悟が必要になってくる。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!