とあるお風呂のひとりごと

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とあるお風呂のひとりごと

 皆さんは付喪神と呼ばれる存在をご存知ですか?  辞書を引くと『百年経った品々が意志を持った物』等々と書かれていますよね。ハイ、その通りです。  ただ、実際には少しだけ補足があります。  百年経った物だけでなく、強い想いを込められた物も付喪神になるんです。  と言っても私はなんの理由も無く突然付喪神になったんですけどね。  あ、自己紹介が遅れました。  どうも。私、割と新しめなお風呂の付喪神です。  …本当、作られたのもごくごく最近なのに、なんでそんな私が付喪神になったのでしょう?誰か知りません?…ああ知りませんかそうですか。  さて、私がいるご家庭には三人の人がいます。  お父さんとお母さん、そしてミカちゃんというお嬢さんです。  特にミカちゃんは生まれた時から私に入っているので、少々思い入れがあります。  …あ、別に下心じゃないですよ?  ほら、私下級と言えど神様ですから。神様に性別とかありませんから。  ああ…思い返すと沢山の事がありましたねー。  ミカちゃんが小さい頃は私の中に入るのを怖がって、ずっと泣き叫んでいました。     
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