はじまり

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その後は、行く予定だった公園に行く気力もなく、気がつくと自室のベッドにうつ伏せになっていた。 しばらくしてから、いろんなことが頭によぎる。 褒められて嬉しかったこと、 なにも言わずに撮ってしまったことを、彼女は何も咎めなかったこと、 彼女の名前、年齢… って、それをあの場で聞いていたらただのナンパ野郎と一緒だ。 未だに消えない高揚感は、 静かに僕の体の中へと沈んでゆく。 この気持ちは、忘れてはいけないものだ。 取り敢えず僕は、あの写真を現像してもらおうと 近くの写真屋へと走った。
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