にちじょう

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「は?おまえなに謝ってんの?何かやましい事でも考えてたのかな~?」 いつもの午前授業が終わった後、突然友人の高藤裕也に声をかけられ、なぜか謝ってしまった…。 裕也とは小学校からの付き合いだが、性格はほぼ正反対に近しい。 積極的でムードメーカーな裕也。 消極的で物静かな僕。 高校に上がり、クラス内で中学が同じというきっかけもあり、裕也と行動を共にするようになった。 「やましい事なんか考えてるわけないだろ!」 からかうような口ぶりの裕也に、反射的に叫ぶ。 いや…これもやましい事を考えていることになるのか…? 「まあいいから、ヒロ、早く食堂行こうぜ」 裕也はさっきの事はもう忘れて、食堂へ行って何を食べるかということしか考えていないようだった。 その証拠に、そう言ってすぐ教室を出て食堂の方へと向かっていく。 やっぱり僕の返事を聞く気はないようだった。 相変わらずマイペースで短絡的だ。 そんな友人を見失わないように、急いで廊下を出た。
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