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食堂は、相変わらず人であふれている。
なので早く行かないと席が埋まって座れなくなってしまう。
僕は裕也の後に続いて、食券機で食券を買う。
この学校の食堂は値段によって買える食べ物が決まっている。
食べたいメニューの値段に対応した食券を買い、
トレーと箸またはスプーン、フォークをとってカウンターに並び、
食券を食堂のおばちゃんに手渡す。
「Aセットでお願いします」
食堂の列の流れは速く、何を食べるか考える間もない。
僕は短い時間で考え抜いた結果、いつも食べている定番のセットを頼んだ。
もう少し考える時間があったら、まだ食べたことのないメニューを頼めるのではないか。と考えるのと同時に、結局Aセットしか頼まないんだろうなとも思ってしまう。
僕がそんなことをぼんやりと思っている間にも、
カウンターの向こうのおばちゃんは素早く
甘辛ダレ唐揚げとキャベツの千切り、
プチトマトが乗った皿と白米、
味噌汁を手渡してくる。
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