第一章

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 それに…なんだかんだ言っても、俺はこの仕事が好きだ。一旦防衛命令が発動され、基地内に警戒警報が鳴り響くと、その場に居る全員に一斉にスイッチが入る、あの瞬間の緊張感が堪らない。  と、噂をすればなんとやら、スピーカーから出動を要請する声が聞こえてきた。この声は、きっと特殊調査チーム専属オペレーターのユリちゃんだな。彼女が直接要請を伝えてくるって事は、ちょっとばかり大事な仕事と言う訳だ。とは言っても…ビンゴ。先日倒した侵略宇宙人の遺体から未知のウィルスが出たから、周辺の土壌サンプルを取って来て欲しいと言う依頼だ。  丁度いいタイミングでガンテツが部屋に飛び込んできた。よし、タカギ班出動準備完了。何より外で体を動かせるのが嬉しい。今日は忙しい一日になりそうだ。
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