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「…だって、こうしてると安心するんだもん」
蓮はもっとくっつこうと、身体を擦り寄せて、また胸に顔を埋めた。
「……もうダメ、おしまい。寝よう」
慶太郎の腕が蓮の身体を慶太郎から離した。
「なんで?やだ、まだくっついてる」
腕をバタバタとさせて慶太郎にしがみつこうとする蓮の唇に、柔らかいものが触れた。
蓮の唇を優しく吸いながら、餌をついばむ小鳥のようにキスをした。
「…くっいてるだけじゃ、我慢できない」
蓮の浴衣の帯に手をかけると、それを緩めた。
「…ねぇ、慶太郎」
絡む舌の隙間から、蓮が少し掠れた声を漏らした。
「私は…色っぽい?…色気がある?」
慶太郎は唇を離すと蓮を見つめた。
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