1425人が本棚に入れています
本棚に追加
「…慶太郎」
鼻をすすりながら、蓮は濡れた瞳をあげた。
「…キスして」
慶太郎は少し笑いながら、蓮に唇を寄せた。
俺のくっつき虫は泣き虫で甘ったれで、その上寂しがり屋だときた。
一人で日本にいれるのか?
俺を待てる?
…もし、一緒に行こうと言ったら…来ないな。
あの中華料理屋で、一緒には行かないと言われたじゃないか。
一緒に行こう。
いや、連れて行く。
そう言えれば…な。
心配で心配で仕方ない。
残して行けないよ。
最初のコメントを投稿しよう!