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「慶太郎」
少しして戻ると、キャリーバッグを隔てて慶太郎の前に座った。
黙々と荷物を片付ける慶太郎の顔を覗き込む。
「うん?」
目も上げずに、荷物を片付けている。
「……お風呂…一緒に入ろう?」
片付ける慶太郎の手が止まった。
ゆっくりと顔を上げると、蓮をジッと見つめた。
「嫌?」
嫌なわけないだろう。
入りたいに決まってるじゃないか。
「……いいの?」
「なんで?一緒に入りたい」
慶太郎は立ち上がると蓮を抱き上げた。
「待って!まだ、お湯が沸いてないよ」
そのままソファに座ると、いつものように蓮をまたがらせて抱きしめた。
頬に手をかけると、深くキスをした。
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