1429人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっ…ちょっと待ってってば!」
慶太郎の肩を押すと、唇を離した。
慶太郎は完全にスイッチが入っているようだった。
「あの…エッチなことしたくて一緒に入ろうと言ったんじゃなくて……一緒に温まって色々な話したいなって、楽しくお風呂入りたいなって…イチャイチャぐらいなら……いいけど」
「じゃあ、これはイチャイチャのうちだろう?」
そう言うと、また蓮の口の中に舌を絡めた。
長い指がニットの裾からウエストを撫でた。
舌が、耳朶に触れて耳を刺激する。
「…慶太郎は…エッチなことばっかりだ…」
気持ち良さそうに呼吸を荒げる隙間から、囁くように蓮が言った。
当たり前だ。
毎晩、セックスしたとして。
あと、十一回しか出来ないんだ。
その後は、触れることすら出来ないんだ。
俺の感触を忘れないように、今のうちにたくさん覚えさせるんだ。
蓮が、俺とのセックスを忘れないように。
最初のコメントを投稿しよう!