焦り

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蓮の肩が大きく動いている。 慶太郎は熱く蠢く蓮の中から濡れた指を抜くと、もう一度蓮を抱き上げた。 「さ、風呂も沸いたし行こうか?キレイに洗って上げるよ」 蓮は潤んだ瞳でそれでも慶太郎を睨んだ。 「…もうやだ。一緒に入らない!」 荒い呼吸を整えながら、とろけた顔で睨んでいる。 「……気持ち良かったろ?」 「…エッチなことばっかり!」 「じゃあ…別で入る?」 蓮は首にしがみつくと、慶太郎の肩に噛み付いた。 「いたっ!」 「一緒に入るの!……でも…お風呂でエッチなことはやだ」 「なんで?」 肩に顔を埋めた。 「…慶太郎と…話したい……」 「…分かったよ。ベッドまで我慢するよ」 顔を上げた蓮に優しくキスをした。 「ベッドでは、いいだろ?」 蓮は頷くと、首を伸ばして慶太郎にキスをした。 しばしそこで、優しいキスを互いに味わって、二人はお風呂へと向かった。
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