第三章 激突 麗真高校

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第三章 激突 麗真高校

翌朝  再び 天眸 杏子は 何気ない顔で 麗真高校へ 入って来ました 無論 東日本現象学研究会高校の部発表会合が 中止となっていないことを知っていたためだが。。。。 受付にて 会長の白上氏が 「天眸さん 昨日は申し訳ない もう少し 万全な対策を練ってから行くべきでした」と謝罪してくるも 「でも 貴方の判断で 私たちは そのまま 避難できたのだから あまり気にしないで それよりも あの武道部員たちは その後どうなったんですか?」 「はい とにもかくにも 病院にて 精密検査を受けて 脳には異常なく 打撲少々。手当てを受けて 昨日 家に戻りました 彼らにも悪いことをしてしまったよ」 「それで 今日以降の 会合の日程とかは変更あるのでしょうか?」 「いや 学校側からは そのままで続けるようにとお達しがあったけど 今日 一応 皆に意見を聞いてみて その後については決めようと思っています あなた方のように 他校から やって来ている生徒も多数いますし まあ しかし 霊園に行くような無茶はしませんがね (笑)」 杏子としては  なんとなく そうなると思っていたが  そこへ  なんと 杏子にとっても知った顔が 現れました 山梨県立丑宮高校の 女史生徒 磯谷 真理亜さん 彼女は かつて 二度に渡って 天眸 凶子に救われて 杏子の所属する 神務庁から 連絡員として 雇われた 女子生徒です 「紫の着物の婆」「紅マントの怪人」事件参照 「天眸さん お久しぶりです 私 山梨県立丑宮高校 現象学研究部より 参りました 磯谷 真理亜です」 「あら 久しぶりねえ って」と言いつつ 小声で「何? もしかして 宮さんから指令あったの?」 「はい 連絡員として 貴方に従えと」 「ったくぅ 宮さんったら 危険な任務に貴方を寄越すとは」 「大丈夫ですよ 私も 霊的指導で 防御できるように 彼のところで 鍛えられてきましたよ」 と小声で話しているのも なんとなく 奇妙に思われるため 二人とも 会場の講堂へと向かいました 磯谷さんは  丑宮高校にて集めて来た 白き髑骸の仮面の事件の調査結果を持参して来ていました それを 杏子に渡しつつ 今回の発表会にて 公表するとのことだと。。。。
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