第二章 青の森霊園にて

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北門から 何か 自転車の音だけで 追い払われた感じにて怒った武道部員 山地(テコンドー使い)と井藤(剣道家)は 二人で 中央辺りから聞こえる自転車のカシャカシャ音へと 走って行きました 一方 北門へと向かう 白上会長 天眸 杏子らは  無騒ぎがするのか 急いで 急行していました さて 霊園真ん中辺りから聞こえる 自転車の音 そして 乗ってる人が見えない自転車など  おそらく 何かのトリックだと 二人の武道部員は  まっしぐらに 中央へやって来るも その先にある 慰霊塔が 目に着いては 嫌な悪寒が背筋に感じていました が そこへ その二人を小馬鹿にしたように カシャカシャと自転車が音をたてて 慰霊塔へと走っているのを見つけて 「そこの自転車 待てぇ~?」と怒鳴り付けて 山地君 走って 追いかけるや ふと 目にとまった 慰霊塔の天辺辺りに人影が。 ははははは なんとも陰鬱な笑い声が 響いてきました 後ろから 走ってきた 井藤君も その声と 慰霊塔の人影に 目星をつけるや「山地 あいつが悪戯の首謀者じゃねえか 取っ捕まえよう」と二人とも 慰霊塔の下へと走って行けば そこで 二人 愕然とします その慰霊塔の高さが 2、3メートルと意識していたのが どうやら 目測誤って 5、6メートルはあることに気がついて 相手が どうやって そこに昇ったのか  いや 実際は山地君は あの人影が あそこに飛び降りたように見えていたため 唖然としていると ふははははは とまたもや 高笑いが聞こえて なんと その慰霊塔の天辺から 今度は 彼らの直ぐ傍の地面へ飛び降りてきました そして その偉容な出で立ちに 度肝を抜かれた二人 その男は 真っ白な髑骨の仮面を被り 真っ黒なスーツに身を包んでいました しかし その姿 やはり 化け物みたいに装っているが やはり人間だと認定し また こちらは二人だと数の有利を思ってか 山地君飛び出しては その白き髑骨の仮面に 挑んで行きました 地面を蹴っては 踵落とし(ネリチャギ)を 白き髑骨仮面に お見舞いするも 片手で 弾かれては 着地 再び 上段蹴りを一発 相手の胸板へ 放ちます が その蹴りだした右足を むんずと掴むや 地面へ 投げつけてしまいました ああ 気を失う 山地君 目前の井藤君竹刀を構えて
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