第二章 青の森霊園にて

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抵抗を試みようと思うも テコンドーの達人クラスの 山地君が 僅かな時間で ノックアウトされたのを見て ここは なんとか気絶している山地君を救出して ここを離脱する方針に決めて 相手の出方を見ています 「我は 白き髑骨の使者也 そこの竹刀の男 どうした。向かって来ぬのか?ふははははは」と嘲笑するも 慎重な 井藤君は 挑発されることなく  相手を 見つめては 隙を窺っていますが やはり あの山地君をほぼ一撃で倒した相手だけに 圧倒されて来ては いっそ 一気に突きを放って この状況を打破しようと考えが浮かんでは 振り払い 「お前はなんなんだ? こんな霊園で何をやっている?」と 訊きます 「ほぉ 貴様は先程の単細胞とは違うのか? まあいい 武道を嗜むものは我々にも必要だからな 何 人を集めているだけさ」 「なんだとぉ どういう意味だぁ?」 「ふふふ お前 なかなか策士だなあ 携帯をオンにして 仲間に伝えているとはな 無駄だ お前らが束になっても 我は倒せぬわーふははははは」 っとの 音声が 白上会長の携帯に通話されていて「皆 北門より 急いで 離れて 街中へ 逃げるんだ そしてこの現状を 110へ通報だ 私と佐々木 そして武道部員は 一緒に 慰霊塔まで 急いで行くぞぉ」と指令を出して 会長以下数名が 慰霊塔へとダッシュ 他の会員たちは 北門から 走って 街中へ 交番へと 向かって行きます さて そこで いつのまにか 単独行動となった天眸 杏子 前髪を払いのけるや   戦闘体勢に  そうです 杏子から 凶子へと変貌しては 短距離走者以上のスピードで 慰霊塔前までダッシュです 井藤君 携帯の通報も気がつかれて ついに意を決して 一撃必殺の突きを放ちました が 白き髑骨仮面 いつのまにか 棒切れを片手に その突きを 払いのけるや 胴打ち 一瞬で 井藤君をも ダウンさせてしまいました 「従者たちよ この二人の武道家を運べ」と言った白き髑骨仮面の後ろから 自転車を漕いでいたと思われる黒装束のもの数名が現れて 二人を担ぎあげようとした その時でした 夜目にも真っ白なセーラー服が 彼らの目の前に飛び込んできました 「お前が白き仮面か 私が相手をしよう」と バックから 小刀を取り出して 凶子 立ちはだかりました。 凶子対髑骨仮面激突か
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