第二章 青の森霊園にて

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白きセーラー服を纏いし 剣士 天眸 凶子 目の前に倒れている 二人の武道部員を見ては「どうやら 武道の嗜みはあるようですね その白い仮面の男 貴方は何者です?!」と誰何した凶子 しかし そんな声にも 動揺することなく 白き髑骨仮面 ふははは「ひとに名を訊くならば、まずは自分から名乗れよ お嬢さん ふははは」と 陰鬱な声で返してきた相手に 凶子 こちらも不敵に「これは失敬 私は 天眸 凶子 あやかしを狩るものだ。」と応戦しては 短刀を構えて 攻撃体勢に入ります 「ほぉ あやかしを狩るものとな わしには名などない 強いて言えば 白き髑骨の使者じゃあ~」と言うや 一気に 跳躍して凶子の真後ろへ飛び越えました しかし 凶子もまた 一瞬で 真横へ 飛んで 白き髑骨仮面の後方からの木切れの一撃をかわしては バック転して 相手の真ん前へ跳躍 短刀にて 斬りかかります。 「ほぉ あやかしを狩るものを名乗るだけに なかなか 身のこなしはよさそうじゃのぉ しかし そんな短い剣で このわしに敵うわけあるまい」と言うや 今度は 木切れを捨てて 空手のように手刀を放ってきました。 凶子もまた 短刀の横にて その手刀を弾くも 相手の手刀の圧力に 吹っ飛ばされてしまいました 「ちっ これなら 神刀を持ってくればよかったか」と一瞬思うも そこは すぐに切り返して すぐそばに倒れている 武道部員 剣道使いの 井藤の持っていた竹刀を拾っては 構えます 「ふははは 無駄無駄 わしは竹刀なんぞでは 倒せぬわぁ」と再び 跳躍して間合いを詰める 髑骨仮面  が 今度は 竹刀にて 相手に接近を許さぬ 剣士 凶子 どちらも 攻撃に 躊躇しているうちに 白上会長以下数名の武道部員たちが 駆けつけて来る気配がしては 「天眸 凶子とやら とんだ邪魔が入ったようだ 今日は引き分けとしておくか ふははは~」と高笑いをするは 驚愕的な跳躍力で 再び 慰霊塔へと 飛び上がって行きます 「待てぇ」と凶子も 一気に 慰霊塔の下まで追うが やはり この高さを一気に飛び上がることは できそうもなく  白上会長たちがやって来る前に 自分も ここから 走って去って行きました そして 白上会長たちが 倒れている武道部員を見つけては すぐに 119番 通報しては 先の部員通報で警官も駆けつけて
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