褒めて伸ばして

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敬吾が声にならない叫びを上げ、逸はそれを微笑ましげに見守っている。 「おはようございますーーー」 「おはっ…………おはようじゃねーーーよ何してんだお前はーーーーーー!!」 「撫でてただけですよう」 「だけですようじゃねーよこのっ………変態!!!」 「変態かなあ…………」 純粋に不思議そうに首を捻る天蓋のような逸の下から敬吾はがさがさと逃げ出した。 逃げ場は当然ベッドの外しかないので丸裸で転げ出る形になり、若干滑稽である。 「お前なあ………どうなってんだよほんと!ここんとこ毎日やってるだろ!寝てる時くらいゆっくり寝かせろよ!」 小さく膝を抱えて縮まりながら敬吾が抗議すると、逸は困ったように眉根を寄せて唇を固くした。 「すみません……、見てると触りたくなっちゃって」 「ーーーーーーーっ、」 「敬吾さんそのかっこアートっぽくていいですねえ」 「っあーーーーーお前はもぉーー!!!!」 敬吾が頭を抱えても逸はほがらかに、かつでれでれと笑っている。 膝に頭を埋めて敬吾は考えた。
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