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ーー翌日。
《面白そうな映画レンタルしたから皆で観よー!》
《どんなのですか??》
《見てのお楽しみ!》
《嫌な予感しかしねえ》
敬吾が帰ると、フライドポテトとフライドチキンが下拵えされていて、冷蔵庫にはディップとサラダとコーラが鎮座していた。
「あと今日はピザ来ますから!」
「気合入れすぎだろ」
逸の来る時間に合わせてピザも手配され、すっかりアメリカナイズされたリビングで披露されたのは和風ホラーであった。
「……なんで?」
「なんでってなによ?」
「鮫かアクションだろ、ここまで来たら」
「えーなに敬吾ホラーダメ?ビビリ?」
「いや?全然平気だけど」
「えっ。いっちゃんは?」
「………苦手です」
「えっ」
「ゾンビ系とか猛獣系なら結構好きなんですけど、和のやつはどうも」
「えっ」
結局敬吾は無表情でーーなんとなれば時折噴き出しつつーーピザを食べ、逸と桜は手を取り合って怯えている。
その怖がりぶりに桜の体が心配になり、敬吾が中断を言い渡し、しかし内容だけは気になる二人に頼まれて後々一人で鑑賞する羽目になった。
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