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怒っていないのも嬉しいのも本当だが、心底驚いてはいる。
本当に、何故、この人がこんなことを?
寝ている人間のそれを、ーー勃っていたのかもしれないがーーわざわざ勃起させて跨ったなんて。
「だって……………っおまえが昨日、はんぱなとこでやめるから…………っ」
「ーーーーーーへ?」
「お、……おれ起きてもからだ変で、…………っ」
手の甲で半ば隠されてはいるがぐすぐすと泣き始めてしまった敬吾が綺麗で、逸は一瞬見惚れた後努力して我に返る。
からかうべきではないと、分かってはいるのだがーー
「……それで、ハメちゃったの?」
「…………!!!」
やはり子供のように、可哀想なほど手放しに歪められた表情を堪能してからまた逸は敬吾を抱き締めてやる。
「ごめ………っでも、ぅ……」
「あぁ……ごめんなさい敬吾さん、可愛い」
泣き出しそうな目元に口づけ、背徳じみた快感に陶酔するように揺らしてやると敬吾はそれでも悲痛に喘ぎ、中では逸のそれが大きくなっていった。
「んんっ、なんで……っ」
「完勃ちじゃなかったんでしょう、……待ち切れなかった?」
また不用意なことを言ってしまい逸は後悔するが、敬吾には聞こえていなかったらしい。
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