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後藤の躊躇
「ーーあれっ?こんにちは」
「………………?」
朗らかな笑顔で挨拶をされ、敬吾は久しぶりに固まっていた。
ここはバイト先だし相手はスーツ姿だから問屋やメーカーやセンター内の関係者だろうが、その顔に全く覚えがない。
ビジネスマンらしいが幼くて背丈の小さい、人畜無害な、まるでハムスターや小うさぎのようなーーー
「……………あぁっ!!?柳田さん!!!!?」
「やっと分かってもらえたー!」
本当に社会人だったのかと驚愕している敬吾を、柳田はにこにこと笑いながら見ていた。
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