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太陽:ふむふむ。ところで、地球くん。その人類とやらが誕生してから、どれくらいの時が経過しているんだい?
地球:それが、つい一瞬前のコトなんです。一呼吸をしている内に生まれてきて、あっという間に増殖してしまいまして。それで気付いたら、皆様にまでご迷惑をおかけして…
木星:そうか。まだ誕生してから、そんなに時間が経っていないのか。
地球:はい。
木星:そういった生命体って、案外早く絶滅するものだけどねぇ。なぁ、どう思う、土星くん。
土星:すぅー。
木星:おいおい。寝ているのかよ。まったく、緊張感のないヤツだなぁ。
太陽:でさ。私の方でも、少し考えてみたんだけど。私がちょっとファイヤーを強くするのはどうかね。
金星:それはつまり、太陽系全体の温度を上げるってことですか?
太陽:そう。そういうこと。
木星:なるほどね。それで、人類とやらの生存環境を奪ってやろうというわけですか。良いんじゃないですか。やってみましょうよ。
金星:私も良いと思います。
水星:NO!! 僕は、絶対に反対だからね。
火星:もー。水星ちゃん、何で反対なのよ。このまま放っておいたら、大変な事になるのよ。
水星:そんなこと言ったってさぁ。これ以上、熱くなるのは嫌だよ。
火星:わがまま言わないの。
水星:それにさっ。このままいったら、一番先に太陽さんに飲み込まれるのは僕なんだよ。温度を上げるってことは、太陽さんの膨張を促進することに繋がりかねないじゃないか。
太陽:うーん。まぁ、その懸念はあるね。
水星:ほらっ。火星さんだって、自分のことしか考えていないじゃないか。
火星:んん…
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