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チョコの真実
「もう文句はないだろ!俺はこれを買うんだ!」
レジへ向かうコウを他所に
カイは目の前に並べられているチョコバーを見つめた。
そしてカイはある事に気付く
(…これは!?)
それに気付いてしまったカイはコウを呼び止められずにはいられなかった
「コウ!!!」
カイがコウの右肩を力強く掴み、驚き困惑しているコウにカイが間を置かずに叫んだ
「このチョコ…300円以上じゃねーか!!!」
300円以上と言う言葉に、ハッと気付いたように商品棚へコウが駆け寄る
コウは『お菓子は300円以内』という遠足の絶対ルールを破るところだったのだ
「カイ…俺は何を…」
涙を浮かべ天を仰いでいるコウに、カイは駆け寄り
「いいんだコウ、チョコがなくてもお前には俺がいるだろ?」
カイはそう言いコウの右肩に手を置いた
この瞬間コウとカイの戦いの幕は閉じたのだった。
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