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04個目「パーキングエリア」
●登場人物
◯久留米望月
◯王様→元王様佐藤
◯先客→現王様→元王様先客
〇尾踊京市→王様
〇先客②
高速道路を制限速度で走っている久留米望月。
望月 ふんふんふん。おいらは喉~が渇いたぞーっとなぁ。
目に入ったパーキングエリアに立ち寄る。
望月 お、少ないな。珍しい。
先客 ようこそ。
車を停めた望月の元に一人の男が寄ってきた。
先客 ようこそ。
望月 あ、ああ。
とても怪しみながら軽く返事をする。
先客 こちらへどうぞ。
望月 いや飲み物を買いたいだけなんだけど。
先客 買いたいのなら、どうぞ。
望月 お、おい、引っ張るなって。
先客 しかし、並んでいただかないと。
望月 並ぶ? 何に?
先客 王様の列にだよ。
望月 何を言ってるんだ?
先客 さ、まずは僕の番だよ。
望月 ったく、なんなんだよ。飲み物買ってくるからな。
先客 戻ってきなよー。
王様 さいしょは、グウ。
先客 う、うわ負けた!
王様 ぱんぱかぱーん。おめでとう、今日から君がこのエリアの王様だよ。
先客 僕が王様……。
王様 僕は佐藤に戻るね。じゃあ、がんばって。
現王様 はい、僕が王様です。お疲れ様です佐藤さん!
望月 付き合ってらんないよ。
車に戻る望月の肩をたたく元王様佐藤。
佐藤 やぁ、よろしく。がんばってね。
望月 あんた、王様とかいう
佐藤 元王様の佐藤です。僕は佐藤なんだー。ふふふ、佐藤なんだ。
望月 気色悪いな。
佐藤 うわわ、ホコリがすっごいな僕の車。……五ヶ月か。
望月は佐藤を無視してエンジンをかける。
望月 変なパーキングだな。
出口からでた望月はパーキングエリアの入り口からパーキングエリアに入ってきた。
望月 ……?
佐藤 やぁ、早く並んだほうがいいよ。さっき一台増えたから。
望月 元王様の佐藤さん?
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