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「…こんにちは。お花、持ってきたよ。花瓶にさしとくね。」 あの事故から3年が経って僕と君はもう20歳になった。君は、何も変わっていない。相変わらず白いベットで人工呼吸器をつけてただただ呼吸をして眠っているだけ。 「……ごめん、なさい…僕が、間抜けだから…僕が、僕が、君をっ…!!」 そんな僕の叫びに応えるように君の指先がピクリと動いた。 「…!!」 起きたのだろうか。立ち上がって、君の目を見つめる。 「…おはよう、起きて…??…ねぇ、僕に応えて…??本当は君が目覚めが悪い僕の事を起こすはずなんだよ…??…ねぇ、起きて…!…返事して…!」 「華ぁ…!!」 「…ん……」 君の名前を叫ぶと、やっと目を覚ましてくれた。涙がはらりと僕の頬を伝う。 「おはよう」 君は、あの頃と全く変わらない笑顔を見せてくれた。 その笑顔は今までで一番穏やかでふんわりとしてて僕はその笑顔を、おはようと言った君の笑顔を今も僕は忘れない。 窓際に設置されたサイドテーブルの上で花瓶にささったミムラスの花が春風にあおられて揺れていた。 ミムラスの花言葉………笑顔を見せて
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