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カチ、カチ、と時計の秒針が一定のリズムで動いている。真っ白な部屋。薬品の匂い。少し開いている窓から入ってくる春風が、白いカーテンを揺らし外の景色を少しだけ見せてくれる。綺麗に手入れされた花達や木の緑が見えた。 「早く起きてよ…」 君は、いつ起きるのだろうか。 君は、いつ返事をしてくれるのだろうか。 僕達が出会ったのは13年前。 4歳の頃だった。いつも行く公園へ僕はいつも通り遊びに行く。その公園は元々遊具が少なく、人気が無かった。唯一ある遊具はブランコと滑り台だけだった。それでも僕はあの公園が好きだった。何故なら、様々な植物や虫がいたからだ。 雨の日は水溜まりで遊んだり、水溜まりの近くにいるカエルを捕まえて遊んだりしていた。 雪の日は積もった雪をかき集めて雪だるまを1つ作った。 13年前の、出会ったその日からは君も加わって。 雨の日は2人で水溜まりに入りカエルを捕まえて。 雪の日は2人で雪をかき集めて2つの雪だるまを作って。 1人で遊ぶよりも楽しい毎日だった。 僕達は小学生になる。     
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