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保育園は全く違う場所だったから、今度は同じ小学校に行きたいね。と話し合っていたのを今でも覚えている。そこから、僕達は作戦を立てた。まずは自分のお母さんにお互いを紹介すること。それからお母さん同士を仲良くさせること。奇跡的に僕達のお母さんは気が合ったのかすぐ仲良くなってくれた。それから、僕達2人でお母さん達に「僕達同じ小学校がいい!」と訴えた。お母さん達も同じことを考えてたらしくってすぐに「いいよ」って笑ってくれた。 に学年には2つしかクラスが無かったから違うクラスになったのは3年生だけだった。違うクラスになっても休み時間などに遊んだりしていたから全然寂しくはなかった。 でも6年生くらいになるとお互いに恥ずかしくなって、さらに他の友達に冷やかされたりして距離が離れていった。僕も恥ずかしくって、前よりも君を女の子って意識してしまって避けていた。 でもお母さん同士は相変わらず仲が良くてたまに君のお母さんと君が僕の家にお茶しに来たことがあった。 「お互いに意識しあっちゃって…青春ねぇ?」 「ねぇ?」 なんてお母さん達が言うから僕達はもっと恥ずかしくなって。君と僕は耳まで真っ赤にしてお互いに暫く黙っていたけどいつの間にか顔があって、また元通り笑いあっていた。 中学生になった。 君と僕の仲は相変わらず変わらなくて。6年生の頃はごちゃごちゃしてしまったけれど中学生では小さい頃のようにずっと一緒だった。 たまに2人だけで休みの日は夢の国に行ってはしゃいだりして。とっても楽しく充実した日々を送っていた。3年生になると進路や受験の話が出てきて互いに勉強を教えあって見事同じ学校を受験することが出来た。 受験合格の発表の日。     
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